2025年3月24日より、日本のパスポートが大きく変わります。新たな「2025年旅券」は、偽造・変造対策を大幅に強化し、より安全性の高いものとなります。具体的には、顔写真ページにプラスチック基材を採用し、レーザーで印字・印画することで、セキュリティを強化しています。
この新しい旅券の導入に伴い、発給方式も変更されます。これまでは各都道府県の旅券事務所で作成・交付していましたが、今後は国立印刷局で集中的に作成し、各都道府県に配送される形となります。そのため、申請から交付までの期間が延び、日本国内では約2週間を要する見込みです。パスポート取得を計画されている方は、余裕を持って申請されることをおすすめします。
またパスポートは同日より全国でオンライン申請が可能になります。新規申請や切替申請(有効期間が1年未満の更新)がオンラインで行えるようになり、窓口への訪問回数が受取り時の1回のみとなります。特に、新規申請では、マイナンバーカードを使用してマイナポータルで戸籍連携に同意することで、戸籍謄本の提出が不要となり、取得費用もかかりません。また、オンライン申請の手数料は窓口申請よりも安価に設定されています。
現在お持ちのパスポートは、有効期間が満了するまで引き続きご使用いただけます。カナダはパスポートの残存有効期間が出国予定日+1日以上であれば渡航可能ですが、ビザやeTAの有効期限はパスポートと同一になります。通常パスポートは残存期間が1年以下でないと新しく更新はできませんが、留学やワーキングホリデー等の事情と、それを証明できる書類があれば残存期間が1年以上あっても新しいパスポートに更新することが可能です。
外務省の公式ウェブサイトもご確認ください。